INTERVIEW長門で働く方々の声

INTERVIEWビジネスチャンスはこの長門にかなりあると僕は思っています。企業と行政が手を取り合って長門市を伸ばしていけたらなと思っています。

お話を聞いた人

有限会社きらく白石迅 さん

会社紹介

私の父が25年前に作った会社です。もともと小さい飲食店から始まって、仙崎の魚に惚れ込んで観光地の目の前の旅館が空くからということできらくを移しました。せっかくだったらイカをメインとした飲食店を開こうということで、いけすにイカを泳がせてイカの活け造りやウニをメインとした和食屋さんをオープンしました。

僕が中学生の時に父親が「これからは携帯でモノを買う時代が来る。食べ物もそうなってくる。」と言い、そこから父と叔父が兄弟でインターネット事業を始めました。私の父は下関出身ということもあったのでフグの宅配を楽天さんで始めたのが17年前になります。

入社からこれまで

私が長門に帰ってきた理由は、父親から帰ってこいと言われた時。センザキッチンができるというのがきっかけだったんですけど、センザキッチンでうちがテナントでカレー屋をやることになったから「お前がそこをやれ」と言われて。「なんでカレー屋なんですか?」と聞いたら「俺がカレーが好きだからや」という回答で。ちょっと意味わかんないなと思っていたんですけど。

安藤建設の安藤雄紀さんが海鮮丼のお店を、うちが隣でカレー屋をやることになって。安藤建設さんとうちの合同会社があるのでその時に安藤さんと初めてお会いしました。それから毎日4年間ずっと顔を合わせて、それがあったおかげで長門でいろんなコミュニティーができました。いろんな方にお世話になって改めて地元の良さを再認識できた時間でした。その時間があったからカレー屋が4年で契約が終了した時に、次はきらくに落とし込もうと思いました。

その頃にちょうどコロナがきて、インターネット事業が巣ごもり需要で注文が多く入ってきました。ただフグの供給がなかなか難しくなってきたので、フグ養殖もやっている安藤さんに相談しました。そうしたら一緒に事業規模を大きくしようという話になりました。5社くらいで合同会社を作ってるんですけど、長門のきれいな水質で育てた山口県長門市産のトラフグを全国に発送したいというのと、一次産業が終わってしまうと僕らの飲食業も終わってしまうので、一次産業事業者を大事にしないといけないと思っていて。長門市での持続可能な一次産業を行うためには自分たちで魚を育てていく、いわゆる六次産業と言われるものですね。魚を育ててそれを自分たちで加工販売するというのが多分遅かれ早かれ必要だなと思っていて。長州長門水産でフグをやっているから今うちもやれているところがあります。

トラフグを養殖している会社はフグを全国に送ったりいろんな会社に使ってもらうんですけど、うちは半分以上を自社でインターネット販売しています。育てたフグを自社で全部販売するっていうのはなかなか無いんです。山口県産トラフグは圧倒的なブランド力があると思うので日本の強い1個のブランドとして世界に出していきたいなと思っています。

若い世代が担う役割

僕は「ここで骨を埋めます」とずっと言っています。役割分担をしっかりやっていこうということでホテル楊貴妃の岡藤さんは人が来る仕組みを作り、人が来るコンテンツを作る方。僕はフグとか長門の地のもの・良いものをインターネットやふるさと納税を介して市外に出す媒体・コンテンツを作る。基本的に僕も岡藤さんも安藤さんも今の投資は後から返ってくるよねという気持ちで、町のために子供たちが大人になった時に長門で働ける場所を僕らが作らないといけないよねと話しています。

僕がどんどん新しいことをやるのは、父親がまだ生きているうちに社長がまだ責任取れるうちにどんどんやっていこうと思って。僕らは親の世代に認めて欲しくてやっているのかなという部分もあって、僕はゼロイチを作る人はすごいというイメージを持っていてリスペクトがあります。長門の今の親の世代だったりおじいちゃん世代の方たちがまだまだ頑張っているので、僕らが頑張らないわけにはいかないというところはあるので、しっかり僕らがアクセルを踏むのでハンドルを握っていてくださいという感じで一緒にやれたらいいなと思っています。

NPO法人つなぐの活動

僕はNPO法人つなぐの副理事長です。「海と日本プロジェクト」というテレビ山口さんが持ってきた企画があって高校生と企業が商品開発をしてそれを地元の小学生に食べてもらって名前を付ける、名前をつけたものを東京で販売するというイベントがあって。それで高校生と一緒に商品開発と言われたんですけど、普通校の子が料理を考えたとてやはり限界はあって、ある程度ネットの知識になってしまう。だから僕が商品開発をするので高校生の子にはどの層に売れるか、どういうパッケージでいくらくらいの媒体で売るか、類似商品はあるかなどのマーケティングをしてほしいという役割分担を提案しました。

やるんだったらただの学校としてのイベントではなく進学就職が有利になるようなイベントだったらやりますと言いました。当時の高校の先生とお話してそれからNPO法人つなぐとしても参加するようになって。例えば高校生のキャリア教育、マーケティングの仕方だったりはNPO法人つなぐとしての事業かなと思います。

僕は今の高校生たちには長門をもっとよく知ってもらいたいという気持ちがあります。企業ガイダンスというNPO法人つなぐとしては大きなメインのイベントがあるんですけどこれは参加者問わず継続が大事かなと思っています。色々やることはありますけどNPO法人つなぐは学生さんを大事にしています。

会社としての目標

会社としての目標は飲食店の指標として星を1個取って全国レベルで通用する飲食店にしていきたい。インターネット事業としては今うちが全国のフグ料理の35%をシェアしているんですけど。それを40%台に乗せたいという事と、ふるさと納税で1位が下関・15億円、2位が人口3万人切った長門市で7億なんですよね。僕はこの3年以内に長門市のふるさと納税を10億に乗せたいと思っています。あとはインターネットの実店舗を東京に1店舗持ちたいと思っています。会社としてはもう少し長門で雇用を増やすのが目標です。

長門市の魅力

僕は人と人の距離が近いのが良いところだなと思っていて、もちろん都会の方が人口は多いですが自分の周りに人が多いのってやっぱり地方だなと。何かしたいと思った時にこの人に電話をかけよう、ここが壊れたからこの人に電話しようってなかなか当たり前の環境じゃないなと思っていて。人と人との距離が近いというのはすごく良いことだなと思っています。何より土地が安いというのが魅力だと思っていて、安いものは安く高く売れるものはまだまだあるんじゃないかなと。ビジネスチャンスはこの長門にはかなりあると僕は思っています。

僕が思う一番の地域貢献は納税と雇用を生むことだと思っています。どんどん稼いでどんどん納税して。いっぱい採れたから安く売るんじゃなくて、いいものだったら付加価値をつけて高く売りましょうと。そこの需要と供給、需要の部分の見極めが大事だとすごく思っています。

未来に向けての展望

何かイベントをするにしてもそのイベントをやって最終的にどこにどう繋がるのか。もちろんお金が全てじゃないですけど、イベントひとつやるにしても地元の方も潤う仕組みを作らなきゃいけない。一次産業の方が一番儲からないといけないよねというのが僕の中にあるので、企業として今から僕も頑張らないといけないところでもありますし、長門市としてももっと稼げる町になってほしいと思っています。

市の方が昔に比べて協力的というかすごく距離が近いと感じているので企業と行政とが手を取り合って同じ方向を目指して、二人三脚で足元にあるものを使って背伸びせずに地方・長門市を伸ばしていけたらなと思っています。

INFORMATION

有限会社きらく

住所
〒759-4106
山口県長門市仙崎祇園町4137-3
TEL
0837-26-1235
URL
https://www.ikiika-kiraku.com/