INTERVIEW長門で働く方々の声
INTERVIEWやりたい仕事を作れる、チャレンジできるっていうのも一つの魅力だと思います。独立志向がある方はチャンスがいっぱいあるし、チャンスが作れる環境があると思います。
お話を聞いた人
福ノ杜林業福永篤史 さん
長門に戻って林業を始めた経緯
高校を卒業して東京の方に上京しました。専門学校を卒業後、舞台衣装の会社に就職して10年ほど東京の方で商業演劇と歌舞伎の衣装の着付けを主に担当して全国の大劇場を飛び回っていました。芸能界は面白い部分も非常にあってやりがいがありました。ですが、不規則だったり拘束時間が長すぎたりして家にほとんどいませんでした。子供を考える時期でもあったので果たしてこのままでいいのだろうかという気持ちもありました。
ある時、地方巡業の時にとても大きい楠を見て感動したんです。遠くから見たら森があるような感じの神社だったんですけど近くに行ってみたらそれが一本の木だったことに感銘を受けました。そういう木を守る人たちがいる。育てて生かして大切にしている人達がいるっていう事に非常に感動しました。
それで木の世界に興味を持ち、まずこの楠を守っている樹木医さんを調べました。樹木医になるためには未経験から始めると7年ぐらいのきちんとした実技実務を経てようやく受験資格が得られるっていう高いハードルがありました。そこから2〜3年ほど仕事を続けながら木の勉強ができる植木屋さんやアウトドアや林業など満遍なく少しずつ旅行がてら見に行ったりしました。巡り巡って「地元で林業」という選択肢がぱっと出てきました。
林業っていうのがキーワードとして出始めてた頃で、地元にもこれから林業を進めていくっていう空気がすごくあって。自分の地元だから生活する不安も全くないし自分の体には合うし、林業だったら長門で結構いいとこいけるかもと思いました。それで地元で林業をやるために色々調べて目星をつけた企業さんにご挨拶に行って、こういう風にやりたいんだと思いを伝えました。すると「君みたいなのをまってた」と言われたんです。そこに就職を決めてUターンして戻ってきました。
移住への妻の理解
時間をかけていったっていうのもありますし、あとから妻に聞いたら「反対できんよね」と言われました。俺がずっと言い続けていたので本気だというのも分かってくれてたから。お互いに不規則でプライベートもないっていうのも考えものかなっていうのはお互いの認識だったので。それで時間をかけて理解を得たっていう感じですね。
作業内容
更新伐」という全部一回生産出荷してもう一回植林するというやり方と、「間伐」という木を間引いて次の生産するタイミングまで育てるやり方があります。今、伐倒が終わりました。これから集材といって丸太にする状態の前の木を集める作業に入ります。で、造材というのが丸太にする作業。そのあと搬出でトラックがつけれるところまで出します。ここで初めて「伐倒」「集材」「造材」「搬出」という作業が終わります。それから「運搬」で市場や製材所に搬出していきます。もう一つは重機や車が入らないような場所の枯れ枝が家に落ちたり木が倒れたりといった人間しか入れない場所でも木に登って支障のある枝や木を伐採剪定するのも僕の大事なライフワークの一つです。
これはスローラインと言います。重りを投げてそれをロープに替えて、高いところに引っ張る力を使ったら簡単に大きいものが引っ張れます。機械が大きいと別にこんな高いところかけなくても低いところで勝負できるんですけど、僕は設備が小さいから上手くやらないと。
林業にとって大事な考え
持続可能な資源っていうのも非常に大事なキーワードだと思っています。環境のことは大前提に考えて作業をしないといけないと思っています。林業と土木業が大分かけ離れた考え方があるというのが問題ですし、林業って結構高度なジャンルだと僕は思っています。雨の事だったり気候の事だったり、山の事だったり木の事だったり土の事だったりよく考えてやらないと山を崩してしまう作業になってしまうと思うので。きちんと林業をやっている人間が山や木に携わる人間がそこをしっかり意識して仕事をしていくことが非常に大事だ思います。
まちづくりへの取り組み
僕が小さい頃は長門は駄菓子屋さんとかご飯をたべるところがもう少しあって、こっちに戻ってきて今の子どもたちには駄菓子屋さんで友達と喋りながらお菓子を食べてそこのおばちゃんと喋るとかそういう風景がなくなっているなと思いました。僕も娘がいますのでそういう風景を少しでもちっちゃいイベントとかで作っていけたらいいなと思っています。将来的に僕みたいに起業を誰かがしてくれて、そういうきっかけになればいいなという気持ちでまちづくりに参加しています。
長門の魅力
海もあって山もあって温泉があって、ご飯も美味しくて。そういったところが自分の生活の基盤になると思うので過ごしやすいし、人も優しいと思います。移住者の方みなさんおっしゃってますけどみんな優しくてすごく面倒を見てくれると。そういった人たちとの関わりがあって自分の仕事が成り立っていると思うし。そういった意味では不安が少なく来れるのかなと思います。
僕の妻も喫茶店を始めたんですけど、別に飲食経験があったわけでもなくて、「子供に食べさせたいお母さんのおやつ」っていうコンセプトでやってるんです。都会だと家賃が高かったり工事するにもお金がすごくかかってチャレンジできないけど、田舎だとそういった独立志向がある方はチャンスがいっぱいあるし、チャンスを作れる環境があるのかなと。「やりたい仕事を作れる」「チャレンジできる」っていうのも長門の魅力だと思います。
INFORMATION
福ノ杜林業
- 住所
- 〒759-4106
山口県長門市仙崎626
- TEL
- 090-6840-7395