INTERVIEW長門で働く方々の声
INTERVIEW外からくる人も自然に受け入れられる、そういった土壌があるのがこの世代の特徴かな。
自然の中で仕事をしていく環境としては長門市はすごくいいんじゃないかなと思います。
お話を聞いた人
楊貴妃浪漫の宿 玉仙閣伊藤就一 さん
玉仙閣誕生の経緯
温泉街は5つ長門市にありますが、湯本温泉は一番歴史がありまして。毛利家のお抱えの温泉地でもあり神から授かった温泉「神授」といっています。これは住吉大明神が温泉を発見して大寧寺というすぐ近くにある曹洞宗の当時の法帖に温泉を出しました。ここに用意しましたということを伝えて、大寧寺が抱えている温泉ということになっています。
湯本温泉自体がそもそも公衆浴場の恩湯というのを中心に集積していたんです。その小さかった宿がそれぞれにキャパが必要になって大きくなっていったので、土地と建物を建てるために外に出て中心を境に離れたところに建物を建てまして、当館はその中で一番最後に移動しました。
長門市に楊貴妃が流れ着いたという漂着伝説が油谷町にありまして、お墓もあるんです。それも古文書に記されているということで、楊貴妃のお風呂の遺跡が1988年に朝日新聞で取り上げられた時に、私の父が初めて目にして結びついて、これは実現したいと。遺跡と全く同じものを作りたいという思いでこちらに来ました。元々は別の旅館だったんですけど、廃業されていたのでそれを買ってここに来ました。
温泉街再興の日々
創業の時は高校生でして、大学を卒業して営業職の仕事をしていて修行も含めて同業他社を学ぶということで2年間県外に学びにいってUターンしてきました。戻ってきて20年経ちます。
帰ってきた時と環境は今と全く違いますし、特に温泉街は2020年に生まれ変わりましたのでそれまでの間は地域の住民の一人、それから事業者の一人として町と一緒に共生してきましたが、やはり環境やニーズが変わっていったので環境変化に追いつかず、町が若干衰退していったのも経験したということで今は良い時代に向かっているという認識で働いています。
今、別事業として私たちが有志4人が取締役をしている長門湯守株式会社というものがありまして。これは温泉街の中心に位置する恩湯という、先ほども公衆温泉浴場と申し上げましたがそれを再興したんです。以前は長門市がやっていた恩湯をこの温泉街のリノベーションとともに公設公営から民設民営に切り替わった時に我々が手を挙げてやらせていただいています。その恩湯は民間で再生して新しく生まれ変わった温泉になっています。
2017年に湯本温泉に今まで何も新しい店が過去30年ぐらいできていなかったんですけどcafe&pottery 音というカフェを開業しまして、こちらは6人の経営陣で構成しています。大谷山荘の社長と私と、デザイナーの方と萩焼の作家2名とカフェをやっている花屋さん。この6人で合同会社を作っています。
ここで一つ大きなポイントがこの湯本温泉に隣接する三ノ瀬という地域で萩焼の深川窯があります。窯元が350年以上続く本当に歴史の長い地域なんですけど現役の若手作家と呼ばれているお二人と一緒に始めて一つの会社を作りました。萩焼を知ってもらう萩焼のいい伝統文化があるけどせっかくそういう文化があるので温泉街で体験してもらいたい。ということで、手軽に見れるようにカフェとして目的は萩焼の導入というのが一番。もう一つは街歩きの拠点がなかったので気軽に行けて集まれるアイコンになるようなお店が無かったのでカフェギャラリーとして開業しました。
共生が支える地域文化
まずはメインになっているのが温泉街一体。町の住人も一体で楽しむ温泉祭り、納涼盆踊り大会というのが夏にあるんですけど、コロナ渦でもなんとか中止せずに形を変えつつ連続開催してきて2024年で59回目です。
私もここで育っていますから、保育園小学校中学校高校とずっと納涼盆踊り大会を経験してきて。そういった町全体で住民も旅館も関係なくみんなで一つのものを作り上げるというのは一つの大きなイベントで経験ということでそれ以外にも住民主体で一緒にやる南條踊りという文化保存の踊りがあったりとか。温泉街にはそれぞれの住民主体のもの、事業者主体のものいろんな団体各組織があって、そこにひとつずつ関わることによって温泉街の中で一緒に何かを作り上げていく。継承していくというのを経験してきたので、この温泉街の文化を残していかなくてはと強く感じています。
大寧寺と住吉神社ここは豊川稲荷が一緒になっていまして、神仏融合の状態がこの温泉街には当たり前のように脈々と流れています。だから外から来る人も自然に受け入れられるそういった土壌があるのがこの温泉街の特徴かなと思っています。
長門市の魅力
長門市は海にも山にも囲まれて自然は本当に潤沢に溢れていて、ここで仕事をされる一部のカテゴリーにはワーケーションという取り組みもあるように、仕事と自然環境をここで一緒に体験できるすごくいい場所だと思います。また自然災害の比較的少ないそういった環境でもあります。
食の部分に関しても、非常に大切な食育やいろんなカテゴリーのお魚や鶏肉も含めて楽しんでいただけるし、健康づくりにも役立つんじゃないかと思うので、ゆっくりと腰を据えて自然の中で仕事をしていく環境としては長門市はすごくいいんじゃないかなと。
チャレンジ出来るまち、長門
いろんな一次産業とかちょっと飛ばして3次産業とかそういったものが多い地域でもありますから、まったく違うカテゴリーの仕事、特にオンラインでもできるようなITの方とかそういった方々が来られるにはすごくいいんじゃないかなと思っています。是非そういった意味では長門市にチャレンジ精神を求めて来ていただきたいと思います。
INFORMATION
楊貴妃浪漫の宿 玉仙閣
- 住所
- 〒759-4103
長門市深川湯本1234
- TEL
- 0837-25-3731
- FAX
- 0837-25-3732
