地域のインフラ・鉄道網を支えつつ人材を育成し
技術や求められる仕事を継承
株式会社 清和
ながとのこえ #03
株式会社清和
代表取締役社長
中嶋 和彦 さん
インフラを支える土木工事、鉄道の安全性・利便性を支える線路保守
私たち株式会社清和は1949年創業の総合建設業の会社です。
本社の業務は公共事業を中心とした土木工事で、道路や橋、あるいは観光地の駐車場や遊歩道といった、皆さんが当たり前に使っているものをつくり、保守しています。目に触れることがない時間帯に工事をし、いつの間にかきれいに整備する。誰に気づかれることがなくともそれは地図に載り、「ここは自分たちが手がけたんだ」と誇りを持てる仕事です。
萩事務所では島根県の益田駅から下関市の小串駅までの山陰本線、長門市駅から美祢市の厚保駅までの美祢線の線路保守を担当しています。レールやその下の枕木を交換したり、道床をきれいに修繕したりといった工事ですね。必要な資格を持っている人間、鉄道に関する教育・講習を受けた人間が携わる専門工事になります。
専門工事だけに人員の確保は大きな課題です。人員不足を補うデジタルツール等を充実させていけばいいのでしょうが、まだ私たちの会社としても、業界としても、あるいは長門市という地域としても追いついていません。ただ、現場の作業や管理において、作業者・管理者の負担を軽減するようなデジタルツールを少しずつ取り入れていっている状況です。
全く未経験の人でも技術を学び
資格を取れる体制を構築
今の私たちの会社には、長門市にUターンしてきた、あるいはIターンJターンで来た人や、もともとは違う仕事をしていて新しくこの仕事をしたいと来た人が多くいます。そういった人たちは「やろう」という気持ちが強いですから、完全未経験でもしっかりと研修して技術を学び、経験を積んで必要な資格を取ってもらえるようにしています。
人員確保が難しい、培ってきた技術を継承していきたいというときに、せっかくご縁があって会社に来てくれた、この仕事をがんばろうと思ってくれたのですから、そういった人たちが安心して仕事ができるだけでなく、技術を学び資格を取って自分の仕事にしていってもらえる場を提供したいと考えています。 長門に帰ってきたい、あるいは長門で暮らしたいという方々、「どんな仕事があるの?」「自分の経験で働けるの?」と心配されているのであれば、私たちが力になれるかもしれません。私たちは長門の企業として、皆さんが安心して暮らして仕事ができる場をつくります。建設業というものに興味を持っていただいて、さらにはそれを生業として長門で暮らしていただければ嬉しいです。
世代を超えてつないでいく
「信用と誠意」
「社員の幸せが、会社の幸せ」
私は長門市で生まれ育って、数年間だけ離れたことはありますが、ずっと長門に住んでいます。ここで生活し働くことが当たり前になっていますから、あまり前のめりに「長門のここが良いんだ」というような主張はしません。ただ、ここの時間の流れが自分には合っていると感じます。
ある友人が「幸せというのはなるものじゃないよ、感じるものだよ」と言ってくれたことがありましたが、私にとって長門市で暮らすのはそういうことなのでしょう。長門の時間の流れの中で共に生活し働く人が増えてくれれば嬉しいです。
私たちの会社は創業から75年、この歴史は「清和さんがこの仕事をやってくれて良かった」と言ってくださる地元の方々や発注元の方々と共につないできたものです。それをつなぎ続けていくためにも、私たちのモットー「信用と誠意」の精神は変えることなく、今まで培ってきた技術と共に、清和が求められている仕事というものを若い世代、長門の地で暮らして仕事をしたいという方々につなげていきたいと思います。
また、私たちの企業理念は「社員の幸せが、会社の幸せ」です。清和で働く従業員やその家族が「清和で仕事をしてよかった」と幸せを感じてくれることが会社の幸せです。全ての皆さんに「清和という会社があって良かった」と思っていただける。それが私の夢ですね。
株式会社 清和
- 住所:〒759-4401 長門市日置上5812番地
- 電話:0837-37-2266
- 携帯:0837-37-2070
- 公式サイト:https://seiwa-nagato.co.jp/